デベロッパー就活体験記

デベロッパー就活全般について

【体験記】三井不動産 本選考フロー ESや面接内容などを体験談を交えて詳しく解説!

 

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本選考の流れ

ES、SPI(テストセンター)(3月)→一次面接(6月1日)→二次面接(6月2日)→三次面接(6月3日)→内定

※優秀者は日程が繰り上がる可能性あり 例:1日に最終面接に呼ばれるなど

 

 

ES、SPI(テストセンター)

あなたが三井不動産を志望する理由について、お書きください。(300字以内)

 

今までの経験から、あなた自身が社会に出て仕事をするうえで、大切にしたい価値観について、ご自由にお書きください。(300字以内)

 

今のあなたを形成するうえでの重要な経験(競ったこと、失敗したこと、成功したこと)についてお伺いします。 経験内容の詳細・経緯、またその経験が、今のあなたの考え方や行動にどうつながっているのかをお書きください。

大学入学までの経験の詳細と、その経験が今のあなたにどうつながっているのかをお書きください。(テーマ50字、時期50字、詳細350字以内)

大学・大学院の学生生活での経験の詳細と、その経験が今のあなたにどうつながっているのかを2つお書きください。
(テーマ50字、時期50字、詳細350字以内 ×2)

 

思い出に残っている出来事を2つお書きください。日常の些細な出来事、嬉しかったこと、悔しかったこと、人に感謝されたこと、何でも構いません。

 

ESの締め切りは二回設けられており、一回目の締め切り特典として「東京ミッドタウン日比谷360°VR」と「 少人数社員訪問会」が用意されています。どちらも選考には関係ありませんが、企業分析を深める為、早めに準備して獲得しましょう。

 

SPI(テストセンター)は高得点が求められます。言語は長文抜き出しが出るまで、非言語は推論・チェックボックスが多めに出題されるまで受け直しましょう。総合商社など難関企業のボーダーを超えたものを使いまわしたが落ちてしまったという人もいたので、対策をしっかり行いましょう。

 

書類審査で高評価の人は5月中に面談に呼ばれ、そこでまた評価されれば6月1日に最終面接スタートの優遇を貰えます。呼ばれる面談の種類も人によって異なり、いきなり役員クラスの面談から始まる人もいます。しかしながらこれらに呼ばれるのは書類通過者の二割程度なので、大半の人は6月面接スタートです。呼ばれなかったと言って落胆せず、5月中に数回開催されるセミナーで企業研究を深めましょう。

 

 

一次面接

面接形式

試験会場:オンライン

面接時間:15分

面接官の人数:1

学生の人数:1

結果通過時期:当日中(面接後約2時間後)

結果通知方法:電話

質問内容

自己紹介

ガクチカ(なぜそれに取り組んだのか、課題、施策等)

三井不動産の物件で好きな物件は何か(どのような点が)

最後に一言

一次面接はESでのガクチカの深掘りを中心に進みます。オーソドックスな面接であり、ネガティブチェックな面が強いです。しかしながらこの段階で落ちる人もいるそうなので、しっかりと端的に答えることを意識しましょう。

面接官は比較的若手の方が担当してくださり、フランクな雰囲気で進みます。ガクチカや自己紹介など、用意ができる質問ばかりなので、しっかりと準備をし、面接官との会話を意識することが重要です。

 

 

二次面接

 面接形式

試験会場:対面

面接時間:20分(面接の他にモチベーショングラフの記入あり)

面接官の人数:2

学生の人数:1

結果通過時期:当日中

結果通知方法:電話

 質問内容

一次面接と同じことを聞かれる

ガクチカ(なぜそれに取り組んだのか、課題、施策等)

三井不動産の物件で好きな物件は何か(どのような点が)

最後に一言

 二次面接も一次面接と同様にESに書いたガクチカの深掘りが中心のオーソドックスな面接が行われました。しかしながら面接官が二人、また一次面接よりも厳かな雰囲気なので、場の空気に飲まれず、しっかりと自分の回答を述べることが重要です。

また面接会場には個室のブースが設けられており、そこで面接を行うのですが、周りにも面接を行なっている就活生がいるので、雑音がかなりうるさいです。回答の内容を意識するだけでなく、元気よく大きな声で話すことで面接官の耳に入りやすいようにしましょう。

その他、面接の前にモチベーショングラフ記入の時間が設けられています。生まれた時から現在まで記入する他、「幼少期に受けた教育で一番印象に残っていることは?」など、その人の人格形成を確認するような設問が用意されています。限られた時間の中での記入なので、あらかじめ準備して、時間オーバーしないようにしましょう。なお、面接開始前に記入する時間が設けられますが、これは二次面接ではなく、最終面接での資料として利用されます。

 

三次面接(最終)

 面接形式

試験会場:対面

面接時間:1時間(待機時間等込み)

面接官の人数:4人

学生の人数:1人

結果通過時期:当日中

結果通知方法:電話で

 質問内容

小学校・中学校・高校・大学でそれぞれどのような立場や役回りをしていたのか

モチベーショングラフの深掘り

なぜデベロッパー志望なのか

その中で、なぜ三井不動産が第一志望なのか

三井不動産の最終面接は、4人の役員と学生1人の個人面接です。2次面接の際に記入したモチベーショングラフについて徹底的に深掘りされます。そしてそれを基に、中学から大学までの経験について質問され、三井不動産との相性の良さを確かめられます。

ここで見られている点は「本当にこの人は三井不動産にあっているかどうか」です。つまり人間性や人となりが見られる面接となっています。

質問内容は今までの面接と大して変わりありませんが、嘘をついていないか、つじつまの合わない事を言っていないか確認するような深掘りをしてきます。荘厳な雰囲気の中での面接なので緊張しますが、焦らず三井不動産との適性をアピールしましょう。

また噂によれば面接官全員がOKを出さないと内定は貰えないと言われています。最終面接とは言え、高倍率なので気を緩めず面接に挑みましょう。

 

 

選考を通して感じたこと

三井不動産の選考を通して感じたこととして一番大きなものは「人間性や人となりが三井不動産にあっているかどうか徹底的に聞いてくる」ということです。質問内容は至って他の企業と変わりがないのですが、ESの内容が本当かどうか、また幼少期からどういった性格だったのかを探るような聞き方が多かったです。

三井不動産は内定者数が極わずかであり、入社してから辞められると困るので、能力は勿論のこと、どのような人間なのかを重要視してきます。

デベロッパーとして求められる「周りの人を巻き込む力」などを複数のエピソードに散りばめ、本当に自分は三井不動産に合っている人間なんだという事をアピールすることが内定を獲得できる秘訣でしょう。

 

 

終わりに

三井不動産は人気な上に内定者数が少ない為、総合商社よりも難しいと言われています。しかしながら面接はいたってシンプルなのでしっかりと対策をすれば内定を貰うことも不可能ではないでしょう。

また他のデベロッパーの選考対策を通して、三井不動産の志望動機を深めることもできます。他のデベロッパーの選考についてはこちらを参考にして下さい。

 

milmilk5.hatenablog.com

 

 

【体験記】東京建物 本選考フロー 質問や対策について

 

 

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東京建物の本選考について、実際に22卒就活生として体験した選考フローを紹介します。

  

 

 

 全体の選考フロー

ES、WEBテスト、録画動画→GD→一次面接→二次面接→三次面接→内定

 

 

 

ES

 東京建物のESの設問は以下の通りです。

 

①これまでの人生において“やり抜いた経験”、また、そこから学んだことをご記入ください。
(500文字以下)

 ②『総合不動産ディベロッパー』という業界を志望する動機・理由をご記入ください。
(400文字以下)

 ③東京建物を志望する動機・理由をご記入ください。
(200文字以下)

 ④あなたの人生を3つの時期に分け、それぞれの時期にタイトルを付けてください。
※時期の区分については「自分の性格や価値観が変わったと思える転機」を軸に分けるようにしてください。

 

東京建物のESは他のデベロッパーと比較して通過率は高めです。しかしながら面接はESからの深掘りが中心なので、通過のために書くのではなく面接で話しやすいガクチカを選んで書きましょう。また会社の位置付け的に、三井不動産三菱地所ではなく「なぜ東京建物なのか」を重視してくるので、東京建物の志望動機はしっかりと他のデベロッパーと差別化したものにしましょう。

 

WEBテスト

22卒のWEBテストの種類は玉手箱(英語あり)でした。そこまで高得点を取る必要もなく、7割程度あれば受かっている印象です。日系大手通過できる程の得点率があれば大丈夫だと思います。

 

録画動画

 1分程度の自己PRです。自己PRで述べた内容について面接で深掘りされることはなかったので、内容というよりは清潔感や話し方を見ている印象です。

ES、 WEBテスト、動画の三点で書類審査が行われるので、ESに書いた内容とは違う内容を話すことで、色々な活動に取り組んできたことをアピールできれば良いかもしれません。

 

OB訪問

書類提出後にOB訪問の案内がきます。(※合否通知の前)

学生一人につき三回OB訪問を行うことができるので、企業分析ができてない人は利用しましょう。OB訪問前に400字程度の質問リストの送付が求められるので、聞きたいことをしっかりと決めた上で、OB訪問を行いましょう。

OB訪問が合否に関わるかに関しては、OB訪問をした人でも落ちた人がいたり、私を含めOB訪問をしていない人でも書類通過したりしたので、あまり関係ないでしょう。ただ、「なぜ東京建物を志望したのか」を面接で語る際にOB訪問は必須と言っても過言ではないので早めに申し込んでおいて損はないでしょう。

 

 

グループディスカッション

【 流れ】

10分:自己紹介、30分:グループディスカッション、2分:代表者発表、7〜10分:フィードバック

【メンバー】 

学生6名1グループ

 【オンラインツール】

Teams会議

 【テーマ】

10年後の「次世代デベロッパー」東京建物って何をやっている会社?

 

 

東京建物のGD は選考の数週間前にお題がメールで送られてくるため、事前学習が前提で議論が進みます。その為、メンバーがお互いに持論を展開し、ゴタゴタになってしまう可能性が高いです。議論の流れを修正し、周りを巻き込みながら論理的に話を進めるファシリテーターのような人が求められるでしょう。事前学習を踏まえ、優秀なアイデアを沢山持っている人でも、主張を意識しすぎると通過は難しいです。

 

 

 

一次面接

時間:30分

人数:一対一

 

 一次面接で聞かれた質問は以下の通りです。

 

・自己紹介と雑談 
・学生時代に力を入れたこと、その深掘り 
・志望動機、なぜ東京建物なのか 
・興味のある部署 
・他社の選考状況 
・なぜ東京建物に興味を持ったのか 
・好きな物件(東京建物以外に他社物件も) 
・逆質問

 

東京建物は一次面接から「なぜ他のデベロッパーではなくうちなのか」を詳しく聞いてきました。選考時期が早く、6月から始まる三井不動産三菱地所に流れないよう、絶対に入社するという決意を見てきます。しっかりと企業分析した上で一次面接に挑みましょう。

 

 

二次面接

時間:30分

人数:一対一

 

 二次面接で聞かれた質問は以下の通りです。

 

・自己紹介と雑談
・学生時代に力を入れたこと、その深掘り
・東京建物の課題

デベロッパー業界の課題
・価値観の転換点について
・周りには何と言われるか
・逆質問

 

東京建物の二次面接は頭の良さや話し方、立ち振る舞いが重視されています。面接後には若手社員との一対一の面談が用意されているのですが、そこで志望動機について聞かれなかった旨を聞いたところ、二次面接では志望動機は重視しないと言われました。

東京建物やデベロッパーの課題についてはケース面接のような雰囲気なので、コンサル等で面接練習をしておくのが良いでしょう。

また面接後の面談では選考には影響しないと言われるのですが、そこでの会話は面接官に伝達されるそうなので、気を緩めず自分の想いをぶつけましょう。

 

 

三次面接(最終)

時間:30分

人数:一対三

 

最終面接の質問は以下の通りです。

 

・自己紹介と雑談、アイスブレイク
・なぜ総合デベロッパーか、なぜ東京建物か
・採用したくなるように自己PR
・地方創生において総合デベロッパーはどう関わるべきか
・東京の街づくりの課題は
・最近の気になるニュース

 

基本的に一次面接や二次面接で聞かれたことと同じです。しかし、面接官は役員クラスで面接の雰囲気も重めなので、年配の方にも物怖じせずハキハキと話すことを意識しましょう。